新規チェックポイント阻害剤の抗NKG2A抗体は、T細胞およびNK細胞の両方の抗腫瘍免疫応答を促進する作用を持つ

 

抗PD-1/L1抗体をはじめとした免疫チェックポイント阻害剤の登場は、過去10年間のがん治療を飛躍的に向上させ、多くの長期的な恩恵をもたらしました。しかし、PD-1/L1阻害薬が良好に作用するのは一部の患者に限られており、抗PD-1/L1に対する拒絶反応を引き起こさない新たな免疫チェックポイントや治療の組み合わせの解明が、免疫療法における大きな課題となっています。

 

Innate Pharma社のEric Viver氏を代表とする研究グループは、NKG2Aを抗NKG2A抗体で阻害した際、T細胞およびNK細胞における抗腫瘍免疫応答が同時に促進されるという新たな研究結果を発表しました。NKG2Aは、ヒト腫瘍細胞に高頻度で過剰に発現する、HLA-Eをリガンドにもつレクチン様抑制型受容体で、NK細胞とT細胞の一部に発現します。腫瘍細胞はHLA-Eを発現することで、NKG2A陽性免疫細胞による攻撃から身をまもっています。

 

著者らはNKG2A遮断抗体とPD-L1遮断抗体を組み合わせることにより、抗腫瘍免疫応答の活性化において相加効果が発揮されることを、in vitroと担癌マウスの両方で示しました。

 

続けて、著者らはヒト化抗NKG2A抗体(monalizumab)を開発し、初期実験においてmonalizumabがヒトNK細胞とCD8陽性T細胞の抗腫瘍活性を促進することを確認しました。さらに、頭頚部扁平上皮がん患者を対象としたMonalizumabと抗EGFR(cetuximab)併用療法の第Ⅱ相試験の結果では、31%の患者において腫瘍の縮小または病状の安定化を認めています。

 

この研究は、NKG2Aターゲティングが、T細胞とNK細胞の両方の活性を増強することによって抗腫瘍免疫応答を促進する、新規のチェックポイント阻害メカニズムであることを示唆しています。今後、この方法が、がんに対する従来のチェックポイント阻害薬を補完する形で用いられるようになるかもしれません。

 

この研究で、著者らは前臨床マウスモデルにおいて、Bio X Cell社の抗マウスPD-1抗体(clone RMP1-14)を抗NKG2A抗体と併用しています。また、CD8陽性T細胞とNK細胞を減らすため、Bio X Cell社の抗マウスCD8α抗体(clone YTS 169.4)と抗マウスNK1.1抗体(clone PK136)をそれぞれに使用しています。

 

元の論文はこちらから参照できます:

 

 

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