BioXCell社 – 抗PD-1抗体の選び方

PD-1についての概説

Programmed death-1 (PD-1)はT細胞の表面に発現する抑制性受容体です。PD-1は炎症性のT細胞のアポトーシスを促進し、抗炎症性の制御性T細胞のアポトーシスを抑制することで、自己寛容の促進と自己免疫疾患の抑制を行います。腫瘍細胞は免疫の監視システムから逃れるため、しばしばPD-1のリガンドである(PD-1に結合して活性化させる)PD-L1を過剰発現させてこのシステムを利用します。抗PD-1モノクローナル抗体は、PD-L1とPD-1の結合を阻止して免疫システムが腫瘍細胞を発見・攻撃できるようにする目的で用いられます。

PD-1抗体クローンの比較

Bio X Cell社は3種の抗マウスPD-1抗体クローンを提供しております(RMP1-1429F.1A12J43)。3種全ての抗体が同じメカニズムを介して機能します。PD-1に結合してPD-1とPD-1リガンドの結合を構造的に阻止し、PD-1シグナル伝達を阻止します(上図)。

3種全ての抗体がマウスモデルにおけるin vivoでのPD-1シグナル伝達の阻害に理想的で、この有用性は長年にわたり多くの文献で実証されています。これらの個々の抗体における違いは公開されている他の用途や、以下の表に挙げられるようなアイソタイプやオリジンによるものです。

3種の抗PD-1抗体の中で、RMP1-14クローンはin vivoでのPD-1シグナル伝達の阻害において最も多く公開論文に使用された実績があります。しかし重要なことに、公開されているRMP1-14抗体の用途はPD-1/PD-L1シグナル伝達の阻害に限定されています。

一方で29F.1A12クローンもin vivoでのPD-1の阻害において多くの実績を持ちますが、29F.1A12はin vitroにおけるPD-1の中和やウエスタンブロット、免疫組織化学検査、免疫染色、フローサイトメトリーにも使用されています。J43クローンについても同様です。In vitroの実験や診断とin vivoの実験を並行して行いたい研究者の方にとって、これらの特徴は利点となります。

抗体選別の次のステップとしては、それぞれのクローンについて検索し、あなたの実験と類似する実験が行われている公開論文のデータを探し出すことが挙げられます。あなたのマウスモデルや実験環境に近い条件下で、より多く使用されているクローンが1つあるはずです。

Bio X Cell社は自社の全ての抗体について、各商品ページ上で一部のリファレンスのリストを公開しております。リストに無いリファレンスもGoogle ScholarやPubMedなどの検索エンジンを使用してご覧いただくことが可能です。抗体のクローン名と実験に応じた単語を合わせて(例えば“RMP1-14 MC38 BALB/c”などと)検索していただくと、研究利用のリファレンスを探し出すのに最適です。これらのリファレンスはあなたの研究に最適な抗体を選択するのに役立つでしょう。

PD-1抗体クローンの詳細な違い

クローン RMP1-14 29F.1A12 J43
InVivoPlus™ カタログ番号 BP0146 BP0273 BP0033-2
アイソタイプ Rat IgG2a, κ Rat IgG2a Armenian Hamster IgG
最初の引用 In 2003 by Takanori Kanai et al In 2003 by Spencer C. Liang et al In 1996 by Yasutoshi Agata et al
実証されている用途
  • in vivoでのPD-1/PD-Lシグナル伝達阻害
  • in vivoでのPD-1/PD-Lシグナル伝達阻害
  • in vitroでのPD-1中和
  • 免疫組織化学検査(frozen)
  • 免疫染色
  • ウエスタンブロット
  • フローサイトメトリー
  • in vivoでのPD-1/PD-Lシグナル伝達阻害
  • in vitroでのPD-1中和
  • ウエスタンブロット
免疫原 Syrian Hamster BKH cells transfected with mouse PD-1 cDNA Recombinant PD-1-Ig fusion protein Syrian Hamster BKH cells transfected with mouse PD-1 cDNA
純度
  • >95%
  • SDS-PAGEにより測定
  • >95%
  • SDS-PAGEにより測定
  • >95%
  • SDS-PAGEにより測定
安定剤・防腐剤 なし なし なし
容量 5, 25, 50, 100 mg and more 5, 25, 50, 100 mg and more 5, 25, 50, 100 mg and more
在庫 在庫あり 在庫あり 在庫あり
推奨されるアイソタイプコントロール InVivoPlus™ rat IgG2a isotype control, anti-trinitrophenol InVivoPlus™ rat IgG2a isotype control, anti-trinitrophenol InVivoPlus™ polyclonal Armenian hamster IgG
推奨されるバッファー InVivoPure™ pH 7.0 Dilution Buffer InVivoPure™ pH 7.0 Dilution Buffer InVivoPure™ pH 6.5 Dilution Buffer

上記の抗PD-1抗体クローンを含むBio X Cell社の全てのInVivoPlus™抗体は厳密な検査によって、マウスの病原体を含まないこと、細胞毒性1EU/mg未満であること、タンパク質の凝集レベルが5%未満であることが証明されています。これらのクローンはコスト効率の良いInVivoMAb™製品でも提供しております(RMP1-14 (BE0146)29F.1A12 (BE0273)J43 (BE0033-2))。InVivoPlus™とInVivoMAb™の詳細な違いについては、以下のリンクをご覧ください。
InVivoPlus™ vs. InVivoMAb™

Bio X Cell社はさらに、2種の抗ヒトPD-1抗体を提供しております。

  • Clone J116 (BE0188)in vitroにおけるPD-1の中和やヒト化マウスにおけるin vivoでのPD-1阻害に関する論文で記載されています。
  • Clone J110 (BE0193):フローサイトメトリー用としての用例が報告されております。

 

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